2019年秋の情報処理技術者時間でネットワークスペシャリストに合格した。
自慢できるような点数ではないけどね。。。
1ヶ月前から準備する予定だったのだが、2週間前までスクレイピングにはまってプログラムばかり書いてたせいで充分な勉強時間がとれない…(あほう)
本来はしっかり計画立てて勉強するべきだが(そっちの方が絶対安全だよね)、時間が取れない人もいるだろう。ここでは2週間の勉強で合格した方法を公開する。
ちなみに自分は2回目の受験でSIer勤務(NW系ではないが)、完全な初心者ではない点についてはご了承。
自分の現在地
こんな感じ。
- 昨年に続き2度目の受験。
- 去年1ヶ月ほど勉強し、午後2で5点足りず。去年の貯金はある。と信じたい。
- SIer勤務だが業務AP担当のためインフラ経験なし。
- 試験まであと2週間(ただの計画不足)…
昨年(落ちた)の振り返り、やってはいけない勉強方法とは
まず去年の勉強方法と、なぜ落ちたか、を振り返る。
当たり前だけど、効率よく勉強するには戦略が重要だよね。
午前1対策(1年前)
午前1は免除だったため対策なし。
午前2対策(1年前)
過去問道場でひたすら過去問を解く。午前問題は過去問からの使い回しが多いので、これで充分。
通勤時間にアプリで過去問解くでもいいが、自分は通勤時間の勉強が苦手なので2時間×2セットくらいで集中して解くスタイル。今年もこれでいいだろう。
午後1・2の対策(1年前)
合格まで最短距離を行きたく、メインは過去問演習とした。3年分×2周し、時間配分のシミュレーションと問題の傾向を抑える。また、過去問を解いて出てきた不明点はメモしておいて、解き終わってからググって知識整理する。
さらに、巷で有名なネスペシリーズの本を2年分読み、解答に必要な思考方法を抑える。
過去問演習では、1周目はボロボロ、2周目は解き方・答えをなんとなく覚えているのでギリギリ合格できるくらいの点がとれていた。
適宜不明点をググって勉強していたので、付け焼き刃だし穴だらけではあるが、大体の基本知識は抑えることができていたと思う。
振り返る
午後1を通過しているが、これはたまたま付け焼き刃の知識がマッチしただけな気がする…
去年のやり方でも午後1はなんとか通る気がするが、問題は午後2だ。午後2は問題文が長く、問われていることをしっかり理解しないと正解に辿りつかない。ただし、この解答を導く思考プロセスはネスぺシリーズで抑えることはできていたはず。何が足りないのか…
考えてみれば、去年の午後2は自信をもって解答した部分が少なかった。
恐らく、基本知識の絶対量が足りず、解答を導くために必要な問題文の理解と基本知識の結び付けが十分にできず、正解に辿りつけていない。なんとなく、こんな感じかなかな、という答案を作っていた。
これは、過去問1周目で全然解けず、2周目で解けるようになっていることとも整合性がとれる。
また、ネスペの午後問題については、絶対に過去問と同じ問題はでない。数値が少し変わって出るどころの話ではなく、問われるジャンルが全く異なることも多々ある。
応用情報の試験までは過去問解きまくれば午前も午後もなんとかなるが、ネスペに関しては必要な基本知識が多く、過去問だけでは賄えない。
したがって、過去問を頑張ってたくさん解くのは無意味だ。やってはいけない。その時間は基本知識習得に充てるべきだ。過去問は試験リハとして1、2年分解けば充分だろう。それくらい基礎固めに時間を割いた方がいい。
おすすめの勉強方法
ということで、自分が受かったオススメの勉強方法はこちら~
試験2週間前~1週間前まで
ひたすら基礎固め。後述する本の基礎編がPDFで提供されていたため、PDFを読み込んだ。
2週間前・1週間前の土日は5時間ずつ。平日は仕事が忙しい時期で、十分に時間を取れなかったが毎日2時間くらい。合計で、土日の5時間×4日と平日の2時間×5日で30時間。
試験6日前から3日前まで
上でひたすら基礎固めをせい、と書いたが、1年のブランクもあるので、少しは過去問も解いて去年の雰囲気を思い出さねば。
ということで、過去問を解くがてらネスぺシリーズで解答を導くための思考プロセスを思い出す。2年分。
今年は10/14(月)が祝日だったので、丸一日勉強できた。勉強時間は祝日の7時間と平日の2時間×4日で15時間。
試験2日前・前日
情報処理試験は日曜に行われるので、試験2日前は金曜日で仕事がある日なのだが、休みをとった(休みがとりやすい会社でよかった)。
残り2日分は、午前問題対策と午後の過去問演習、基礎知識の復習に時間を充てる。
午前1の免除が残念ながら切れてしまっていたので、午前1、午前2の対策が必要だった(がっくし)。
午前1、午前2ともにひたすら過去問道場で解答を頭にねじ込む。
短期記憶ではあるが、記憶の定着を図るため、金曜・土曜と3時間ずつ勉強した。これまでの基礎固めのおかげか、午前2は自然と解ける問題が多く、午前1の方が時間を費やした。気持ち的には午前1と午前2で2:1くらいの比率。
過去問演習は、午後2だけを3回分。
残った時間でひたすら基礎編の復習。怪しいなーと思うところはググったりして補強。
金・土の勉強時間は多分7.5時間×2で15時間(多分)。
まとめ
正直、そんなに勉強した気がしないが、トータルの勉強時間は60時間。
直前でも時間作って、戦略練って、気合で頑張ればなんとかなるってことみたいっす。
去年は1ヶ月勉強してダメで、今年は去年の貯金があったとは言え、やはり作戦を練って勉強方法をシフトしたことが正解だったと思う。
おすすめの参考書
基礎固めに重宝する一冊
去年なぜこれを買わなかったのか、と真剣に後悔した。
絶対に抑えるべき基礎編が、PDFでダウンロードできる点がおすすめポイント。このPDF版をしっかり読めば、最低限必要な基礎知識が得られる。また、今までなんとなく理解していたこともこれで整理できる。
スマホにダウンロードすれば通勤時間に勉強したい人にも嬉しい。重たくないのもいい。
自分はスマホの小さい画面で見るのが嫌いなので、PCでPDF見て勉強した。ほとんどの勉強時間をこれの基礎編に充てた。
午後対策に必須。これを読めば解答を導く考え方が分かる。
有名なネスぺシリーズ。Amazonの評価が超絶高い。
ネスぺ取る人でこれ買っていない人はいないんじゃないかレベルで売れていると思う。
解説がかなり丁寧で、解答を導くための思考プロセスを分かりやすく解説してくれている。ネットワーク未経験者のためにあるかのような本。
受験者目線で、受験者に寄り添った良書。他の試験分野でもこういうのあればいいんだけどな。
2、3年分買っても全然問題ない。というか買った方がいい。それくらい価値ある一冊。
買わなかったけど時間があれば買いたかった参考書
基礎固めのダメ押しに。
ネスぺシリーズは毎年、前年分の問題をもとに書かれるのだが、H28年の分は書かれず、その代わりにこの基礎力が出版された。
このことからも、執筆者の左門氏も基礎を重要視していることが分かる。(H28年の午後1、午後2の解説もついているらしい。知らなかった…なおさら買えばよかった。。)
午後問題については過去問と同じ問題は絶対でない。
午後対策にはネスぺシリーズと基礎知識で充分だと思うが、時間があれば予行演習として模擬問題を解いておきたい。
こちらの本は、過去問ベースに必要知識をジャンルごとに整理してくれているらしい。
この一冊で基本知識も過去問演習もできるので、過去問をしっかり解いてみたい人にはおすすめ。
おすすめしない参考書
あまり書くべきではないが…
こちらの参考書はインフラ界では教科書とされる、超が付くほどの良書だが、ネスぺ対策には向かない。
そもそもネスぺ対策本ではないことと、文章量がえげつないほど多くことから、初心者には心が持たないと思う。自分も去年買ったが、全部読めなかった。。。
基礎知識の範囲を超えたかなり細かい知識が習得できるが、ネスぺ合格に必読の本ではない。
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